標高差:699m
登山口から志津小屋までは5分と掛からない。 湯殿沢のガレ場は
5cm程度の霜柱が一面に立っておりバリバリと踏み締めて登って行く。
登山道は倒木が多く荒れており、登るに従い残雪上の踏み跡も怪しくなってくる。 急に開けた崩壊場所に出て崖っぷちに沿って進むと、本格的な登りとなってくる。 外輪山の尾根筋出ると傾斜は緩くなるが、昨夜からの強風をまともに受ける様になり飛ばされそうになる。 外輪山を回る様に歩くと2時間10分で山頂に着く。 山頂からの展望は眼下に中禅寺湖、戦場ヶ原、湯ノ湖が望め、遠くの山々もはっきり見えていた。 気温0.5℃、風が強く体感温度は目茶苦茶低い、避難小屋に隠れるが避難小屋の床も一面に氷が張っている。 ゆっくりしたかったが余りにも寒いので早々に下山する、下りは1時間25分で終える。下山後は戦場ヶ原を見学するが、花の無いこの時期はただ広い草原があるだけ。
華厳の滝駐車場より見た男体山全景、山頂はガスっている。(前日撮影)
中禅寺湖定番、落差97mの ”華厳の滝”。
水量も多く迫力があった。(前日撮影)
”志津峠”の登山口前の駐車状で車中泊とした。
隣りの車の人は違う山に登ったのか、最後まで会えなかった。
登山口から見た ”男体山”の山頂。
6時05分にスパッツを着けて志津峠側の男体山登山口から登り始める。
気温−1℃、風が強く寒い。
登山口から5分も歩けば ”志津小屋”に着く。
水場はあったが汚くて飲めそうになかった。
”志津小屋”付近から見た ”男体山”の山頂。
残雪が結構多そうだ。
倒木と残雪に阻まれながら登山道を進む。
登るに従い残雪が深くなり、踏み跡が少なく登山道が
判らなくなってくる。 踏み跡を探しながらの登りとなる。
ガレ場の崩壊部分を前方のピーク目指して登っていく。
崩壊帯を行く相棒。
この急登をクリヤーすれば緩斜面の火口壁になる。
2時間10分にて ”男体山”(2,484m)に着く。
天気最高なれど気温1℃、強風で体感温度は相当低い。
倒れたはずの5mの太刀は立ち直っていた。
すっかり錆びておりステンレスかチタンで作って貰いたいものだ。
山頂の西側に ”社務所”と ”避難小屋”があったので行ってみる。
お宅はどなた? 雲に乗って飛んでるつもりですか?
眼下に広がる ”中禅寺湖”の全景。 天気になってくれて良かった。
右から ”大真名子山”と ”太郎山”と思うが、冠雪している山の名前は判らない。
寒い寒い! 避難小屋の床は一面氷が張っていた。
手前に ”湯ノ湖”、 高く聳えるのは”前白根山”だろうか?
だだっ広い ”戦場ヶ原”には、この季節では枯れ草があるのみ。
花時に訪れたいものだが沢山の観光客で混雑するものと思われる。
帰りに寄った ”やしおの湯”(500円)。
広く設備が充実しており500円はお得な感じがした。
栃木県日光市中宮祠
深田久弥著の「日本百名山」から
男体山という名はどこから来たのか。 私はこう考える。昔からわが国には二峰並立の山を、一を男神、他を女神とする慣わしがある。(略)男体山もそれと同じく、双峰というわけではないが、同じ山続きの女峰山と相対して付けられた名前であろう。
前日の移動
神社に登拝料500円を払いたくないのと出来るだけ楽して登りたい関係から、志津峠からの登りとした。 華厳滝を見学して志津峠に移動、先行車が1台あったが人影は無し、弁当を食べて7時に就寝。
当日の朝は
5時に目覚めると車内は気温2度、外は−1℃、台風並みの風が昨夜から吹き荒れている。
ただ空には雲一つもない快晴、ガスさえなければ、雨さえ降らなければ寒いのは我慢出来る。
'04年の北関東の遠征
『日本百名山』 山頂からは隔てる物の無い360°の大展望が得られた。
下山後に ”戦場ヶ原”を観光する。
なんたいさん
登山当日
避難小屋の温度計は
2℃を示していた。
2023年11月5日改定